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【京まふ2025連携】TVアニメ『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』放送直前スペシャルトーク【開催レポート】

「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2025」連携イベント、クリエイター育成を目的とした「アニメ×ゲームジャムUE」の授賞式とトークイベントが9月20日(土)に開催されました。

本イベントには、2025年10月より放送開始のTVアニメ『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』の坂本一也監督と、原作プロデューサーである株式会社アルファポリスの栗須貴大氏が登壇。アニメ制作の裏側や次世代クリエイターへの提言が語られた、スペシャルトークイベントの模様をレポートします。

登壇者同士の意外な繋がりと企画の経緯

監督とプロデューサーは、かつて同じアニメ制作会社に所属していた元同僚という間柄でした。プロデューサーが現在の出版社へ移籍後、自身が担当する作品のアニメ化を企画した際、監督にオファーを出した経緯が明かされました。

原作の魅力をアニメでどう表現するか

原作漫画が持つ「絵の力」を損なわないよう、むやみにキャラクターを動かすのではなく、要所で絵を止めて見せる演出技法を採用し、作画リソースのバランスを調整したことが説明されました。また、映像のテンポ感と爽快感を重視し、会話の間を詰める演出を行うといった制作現場での工夫が紹介されました。

クリエイター志望者へのアドバイス

監督からは、絵を上達させるためには単に手を動かすだけでなく、日常の動作や事象を深く観察する「観察力」と「探究心」が重要であるとのアドバイスが送られました。一方、プロデューサーからは、制作現場では具体的な修正指示や作品の魅力を伝えるための「言語化能力」が不可欠であり、自分の感情が動いた理由を言葉にする訓練の重要性が説かれました。

会場からは、作画経験のない職種から演出家へのキャリアパスについての質問や、異業種であるゲーム作品のアニメ化の可能性についての質問が挙がりました。これに対し登壇者からは、演出家に必要なスキルセットの考え方や、媒体を問わず企画の芯が通っていれば映像化のチャンスはあるといった回答がなされました。

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